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校長コラム:260627|世界への扉——留学生と学ぶYMCAだからできること

少し想像してみてください。

あなたが学校に通い始めた4月、隣の席に座ったのは、ネパール出身のクマリさんでした。日本語はまだ流暢ではないけれど、目が合うたびに笑顔で話しかけてくる。最初はぎこちなかった会話が、いつの間にか自然になっていく——。

これが、仙台YMCAの日常です。


「外国人旅行客の感覚」を、在学中に知る

本校には、多くの留学生が在籍しています。今年度の入学生の8割が外国籍の学生です。彼らとともに学び、ともに実習に出ることで、日本人学生は「外国人がホテルに何を求めているか」を肌で感じることができます。

これは、教科書では絶対に学べないことです。

たとえば——食の禁忌(ハラール、ベジタリアンなど)の感覚、英語でのコミュニケーションの自然な流れ、「おもてなし」を外から見たときの新鮮な驚き。クラスメートが、あなたの最高の「教科書」になります。

ある日本人学生がこんな話をしてくれました。「ネパール出身のクラスメートと一緒にインターンシップに行ったら、外国のお客様がすごく喜んでくれて。自分一人だったら気づかなかったことが、たくさんあった」と。

外国人スタッフと働く時代が、もう来ている

今、日本のホテル・観光業界では外国人スタッフが急速に増えています。チームの半分が外国籍、というホテルも珍しくなくなりました。

そのとき、「英語が少し話せる」だけでは足りません。文化の違いを尊重しながら、同じチームとして動ける人間力——それが求められます。

YMCAでは、その力が自然に育ちます。特別なプログラムがあるわけではありません。毎日の授業、インターンシップ、ランチタイムでのおしゃべり——そういう普通の時間の中に、グローバルな感覚が積み重なっていくのです。

同級生に向けた「日本のアンバサダー」になる

外国からのお客様ではなく、隣に座るクラスメートに日本を紹介する機会が、日常的にやってきます。

「お正月ってどんな行事なの?」「神社と寺は何が違う?」「仙台の七夕祭りはなぜ8月なの?」——留学生からのそんな質問に、あなたはすぐに答えられますか?

実は、自分の国のことでも、知らないことがたくさんある——多くの学生が、留学生との会話の中で初めてそれに気づきます。当たり前すぎて考えたこともなかった日本の文化や習慣を、改めて自分の言葉で説明しようとする。その経験が、深い学びになります。

「クラスメートに聞かれて、うまく答えられなくて悔しかった。それで自分で調べたら、知らなかったことがたくさん出てきた」——そんな声を、在学生からよく聞きます。

留学生は、あなたに「日本を見つめ直す眼鏡」を贈ってくれる存在です。そしてあなたが自分の言葉と知識で日本を語れるようになったとき、それはホテルの現場でも必ず生きてきます。

世界に出なくても、世界と出会える場所がある。

そしてその出会いが、自分自身を深めてくれる。

それが、仙台YMCAです。

「なかなか海外に行けない」と感じている高校生にこそ、ぜひ知ってほしい環境です。




加藤雄一
加藤雄一
仙台YMCA国際ホテル専門学校校長。 いつも学生に親身にアドバイスをくれる校長先生。決して否定せず、学生に寄り添って考えてくれます。就職の相談にも乗ってくれます。

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