4つの価値

校長コラム:260206号|あなたの誠実さがホテルマンにぴったりな理由

「私、人と話すのは好きだけど、目立つタイプじゃないんです。」
「派手なことはできないけど、約束は守る。時間にはちゃんと行く。」

もしあなたがそんなタイプなら、それはホテルマンにとって“強み”です。今日は、その理由をお話しします。


1. ホテルの仕事は「信用」でできている

ホテルは、ただ部屋を貸す場所ではありません。
お客様の大切な時間、休息、記念日、仕事の成果――そういう“人生の一場面”を預かる場所です。

だからホテルで一番大切なのは、特別な才能よりも 「この人に任せれば大丈夫」 と思ってもらえる信用です。
そしてその信用の土台が、誠実さです。


2. 誠実さは「気づける力」と「やりきる力」

誠実な人は、派手なことをしなくても、こんな力を持っています。

  • 小さな変化に気づける(表情、声のトーン、迷っている様子)

  • 伝えるべきことを、きちんと伝えられる(報告・連絡・相談)

  • 途中で投げ出さず、最後までやりきる

  • 間違えたら、言い訳より先に「すみません」と言える

  • 同じミスを繰り返さない工夫ができる

ホテルの現場では、こういう力が本当に頼りにされます。


3. 「誠実さ」はお客様を守る“プロの技術”になる

例えば、チェックイン。
ここで一番怖いのは「感じが悪い」ことよりも、確認漏れです。

  • 予約日が1日違う

  • 禁煙の希望が反映されていない

  • アレルギーや記念日の情報が引き継がれていない

  • お部屋の準備が整っていない

こういう“ズレ”が起きると、お客様の大事な時間が崩れてしまいます。

でも誠実な人は、
「大丈夫かな?」と一度立ち止まり、確認することができます。
その一秒が、ホテルの信用を守ります。


4. 実はホテルマンは「話が上手」より「信頼される人」

ホテルの仕事というと、
「コミュ力が高い人が向いている」
と思われがちです。

でも現場で本当に評価されるのは、
“上手に話す人”より、“安心させる人” です。

安心させる人は、だいたい誠実です。

  • 嘘をつかない

  • できないことはできないと言う

  • できる方法を探して提案する

  • 約束したことを守る

この積み重ねが、お客様の心を落ち着かせます。


5. あなたの誠実さは、未来の武器になる

誠実な人は、最初は目立たないかもしれません。
でも、ホテルの仕事では必ず信頼が貯まります。

そして信頼が貯まる人は、
だんだん仕事の幅が広がります。

フロントで頼られる
→ クレーム対応を任される
→ 後輩の指導を任される
→ チームの中心になっていく

ホテルは、「信用がキャリアになる場所」 です。


6. 今日からできる“誠実さの磨き方”

もしホテルの仕事を少しでも考えているなら、今日からこれを試してみてください。

  • 約束の時間に“5分前”に行く

  • メモを取って、次に活かす

  • 「確認してから返事します」を言えるようにする

  • 困っている人を見たら、声をかける

  • 失敗したら、原因を1つだけでも言語化する

どれも地味ですが、ホテルの現場では一流の土台になります。


おわりに

ホテルマンに必要なのは、派手さよりも、誠実さです。
あなたが普段から大切にしている
「ちゃんとする」
「約束を守る」
「人を大事にする」
その姿勢は、ホテルの仕事で必ず光ります。

あなたの誠実さは、“向いている証拠”かもしれません。

加藤雄一
加藤雄一
仙台YMCA国際ホテル専門学校校長。 いつも学生に親身にアドバイスをくれる校長先生。決して否定せず、学生に寄り添って考えてくれます。就職の相談にも乗ってくれます。

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